最上三十三観音 25番(尾花沢)

松尾芭蕉が寝泊まりした市内では唯一の天台宗のお寺です。

「おくのほそ道」に関してはあまりにも有名ですので割愛します。

山門の金剛力士像は脚絆を装着してます。

とても個性的なお姿をしてます。

「涼しさを 我が宿にして ねまる也」

ねまるというのは方言で『寝る』ことを指します。

小学生のころ友達の家が近くにあったのでよく境内で遊んだものです。

中には千羽鶴がたくさんありました。

関東や関西や四国から色んな地域からの願掛けのお札があり信仰の厚さを感じました。

光背の綺麗な観音様です。

公式サイトはこちらから。

御本尊

聖観世音菩薩 慈覚大師 御作



御詠歌

おばなざは 
ほとけのみての

いとすすき
てに
とるからに 

ゆらぐたまのを

最上三十三観音 23番(六沢)

最上三十三観音23番は六沢の円照寺境内にあります。

写真を撮っている直ぐ側には猿の親子がいました。

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山門には全国でも珍しい民俗衣裳を着衣した金剛力士像(阿吽)がお出迎えしてくれます。

老朽化による損傷が激しく、いた堪れなく思い着せているそうです。

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慈母観音菩薩はマリア観音とも呼ばれています。

今話題の隠れキリシタンですね。

弾圧されたキリスト信仰を保つため、

慈母観音菩薩に聖母マリアのお姿を投影したと言われてます。

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松の木と鳥居が調和してます。

立像した観音様は顔元は拝見できませんでしたが、

公式サイトから拝見出来ます。

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御本尊

聖観世音菩薩 慈覚大師 御作



御詠歌

いまここに

みのりのふねの

をりをえて

のちのよまでも

うかぶなりけり



御利益

諸願成就

地蔵菩薩について

私たちの身近、例え東京や大阪など大都会であっても地域の結界としては、道祖神として必ず存在しているお地蔵様。

ある時は六道を救済にあたる六地蔵として、ある時は弥勒菩薩の代わりとして、ある時は三途の河原で遊ぶ子どもたちのお世話として、またまたある時は笠を被せてくれたおじいさんを物理的幸福に導いてくださったり、

まさにマルチプレーヤーの活躍をしてるお地蔵様ですが、

正式名は地蔵菩薩。または地蔵尊。

7月24日は地蔵盆の縁日。

地元の地蔵さんの祭りに行ってきました。

尾花沢の新町では馬頭観音信仰があるみたいです。馬飼ってたのかなぁ。

花笠を持って厄病を振り払った牛頭大王が祀ってあります。

そして尾花沢は山形花笠の発祥地です。

繋がりました。

釈迦が説法した山と言われる、象頭山。薬師十二神将のこんぴら様。そしてお稲荷さん。

おそらくこの地域でかなりの神仏頼りしなくてはいけないくらいの飢饉や不幸があったのだと思いました。

そしてご開帳の地蔵尊。(写真は倫理的にNGと感じたので撮ってないです)

もしかして地蔵尊の隣にいる方は虚空蔵菩薩⁉︎不動明王でしょうか? ※観世音菩薩でした

虚空蔵菩薩は知恵の仏様です。

そういえば昔この場所は児童館だったと思います。納得しました。

改めて自分が生まれた地域の事を知ることができました。

お菓子のお護符も家族分いただきました。

合掌

最上三十三観音 30番(丹生村)

空海の足跡を辿る四国八十八箇所のお遍路が有名ですが、

山形にもあります。

置賜、庄内、最上三十三観音巡りです。

記述は室町時代からと大変古いです。

巡礼の目的はみなさんそれぞれありますが、基本的には安楽のためだと思います。

第一番は天童から始まるのですが、

実は大石田、尾花沢で約3分の1は巡礼可能です。

昔は最上川の中心として栄えたのは山形ではなく大石田だったことがわかります。

さて、時間を作って足を運んでみます。

本来なら一番札所から巡るべきなのですか。。。

いきなり三十番!!

尾花沢の丹生にあります。

私の父方の母は丹生の人で、

私の菩提寺は丹生の曹洞宗巣林寺です。

35度の猛暑の中、蝉の声がこだましてます。虫除けのはずのはっか油スプレーに蜂がよってきます。

湯殿山の岩に挿す木漏れ日は夏仕様です。神仏習合ですね。

実は最上三十三観音も明治時代の廃仏毀釈(仏を壊せ!寺院を潰せ!という動き)によりかなりやられたそうです。

みなさんの祈祷の札が信仰の厚さを物語っています。詳しい説明は公式サイトからどうぞ。

御本尊
聖観世音菩薩 弘法大師 御作

御詠歌
あなたふと
みちびきたまへ
にうむらの
くわんぜおんにぞ
はこぶあゆみを

御利益
諸願成就

空海について

空海について始めて名前を知ったのはブッダと同じ漫画でした。笑。

「孔雀王」という密教世界を題材にした漫画で、印を結び真言(マントラ)を唱え仏と一体となり人智を超えた力(法力)で魔を退治していくお話です。

ここで空海は即身仏として描かれてます。(即身仏に関してはまた後で!)

空海は最澄と並ぶ日本仏教界のスーパースターと言われてます。

幼名は佐伯真魚(まお)。

類稀なる才能でエリート官僚を目指してましたが、仏教に感化され、

唐に渡り『密教』を学び、日本に曼荼羅などたくさんの知識を持ち帰りました。

真言宗の開祖と歴史の教科書では習います。

各地で岩を砕いたり、雨を降らしたり、数々の伝説があります。

またダムを作ったり、現代でいう事業家のような活躍もしてます。

字を書くのも上手で三筆の一人と言われています。

ここで私が語るのもおこがましいのですが、数あるエピソードの中でも、

高知の室戸岬での御厨人窟(洞窟)での荒業、虚空蔵求聞持法の話が好きです。

虚空蔵求聞持法は100日間で呪文を100万回となえなければならない過酷な修行です。

空海(真魚)が一心不乱に呪文をとなえてる時に、

口の中に明星(虚空蔵菩薩)が入ってきたそうです。

その時洞窟の中で空海が目にしていたのは空と海だけであったため、

空海と名乗ったと伝わっています。

空と海。。。まさにこの世の究極の表裏一体の一つ。

ソラとウミ、クウとカイ。。。名前がもう反則級にかっこいいですね!

「土佐室戸岬にて勤念する。あたり一面にこだまが響き、明星、身体に入る」

『三教指帰』

空海については最近映画でも話題になり好きな本もたくさんありますが、

特におすすめは、

司馬遼太郎『空海の風景

おかざき真里『阿吽』(漫画)です。

特に阿吽は画力に圧倒されます。

写真は約2年前に行きました、青森の青龍寺の昭和大仏です。

法界定印を結んでいます。真言密教の大日如来のお姿です。

ありがたい胎内巡りもさせていただけます。

合掌

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八幡神社について

地元の八幡様のお祭りでした。

八幡神は応神天皇(誉田別命ホンダワケノミコト)と言われ、各地にあります。

狐のお稲荷さん稲荷神社に続き多いです。(ちなみに八幡様の使いは鳩です)

鎌倉の鶴岡八幡宮が有名だと思います。

武神と言われ、武家に崇敬されました。

中を少し見学させて頂きました.

拝殿には古い絵馬と弓矢がありました。

弓矢と言えば八幡太郎義家ですね。

武士の世が出来るきっかけを作った人でもあります。

源頼朝の先祖です。

本殿には小ぶりですが神鏡がありました。

神道では死は穢れになります。

日本の葬式は神仏習合が少なくないです。

「お清め」も本来は仏教ではないはずです。

また八幡神はユダヤ教とも関係している説もあります…。

尾花沢には延沢にも八幡様祀られています。

こちらもかなり歴史ありますね。

いつか紹介します。

蓮について

お盆前には開く可憐な花。

蓮と睡蓮を模型したものを「蓮華」と言います。仏教葬儀では灯籠と一緒に必ず対となるものです。

写真は河北町の火葬場の蓮の花。

町の人が個人的に栽培してるそうです。

時に重苦しさも伴う出棺したバスの中、

山形県北村山地域では火葬場の入り口前にバスを一度停止させ、角ローソクを立てて野辺送りの模倣をします。

お釈迦様が生まれた時は蓮の葉の上に立ち「天上天下唯我独尊」と人差し指を天に向け言われたそうです。

これから荼毘に付され49日の旅へ旅立つ祖母の柩の後ろではまだ幼き赤児を抱いた新婚のお孫さん夫婦。

「花綺麗だね」話しかけられた赤児は咥えてた指を広げ両手をバタバタ楽しそうです。

繰り返す命のバトン。

仏教では輪廻は苦と言われてますが、

次の世代へ遺せる大切なことはあるはずです。

そんなことを考えたいつものバスの風景でした。

合掌